[原子力産業新聞] 2006年2月16日 第2319号 <3面>

[米NRC] 予算は4.7%増 新規炉許認可に2,200万ドル増

 米原子力規制委員会(NRC)2007年度予算案は、前年度より3500万ドル増の、7億7700万ドルと発表した。NRCの原子炉安全プログラムには、2200万ドル増となる新規原子力発電所許認可申請の審査が含まれている。

 ディアスNRC委員長は「適切な予算により、NRCは、公衆の健康と安全を守り、2005年エネルギー政策法の責務を果たすことができる。この予算により、新規原子炉許認可の要請をタイムリーに審査・決定する準備ができる」と述べた。

 NRCの放射性物質・廃棄物安全計画予算は、ユッカマウンテンの高レベル廃棄物処分場に関するDOEの申請が遅れる可能性などを考慮して、約1800万ドル減としている。予算案には、NRCのインフラおよび支援活動に2100万ドル、セキュリティ関連の審査と活動を含む原子炉許認可に3億4130万ドル、セキュリティの監視を含む原子炉検査に2億2200万ドル、放射性物質・廃棄物安全に2億510万ドル、総監査官室に810万ドル等が含まれている。

 NRC予算の大部分は、NRCが許認可取得者から集める料金6億2770万ドルと、放射性廃棄物基金からの4100万ドルで賄われており、政府一般予算への要求額は1億790万ドルのみとなる。


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