[原子力産業新聞] 2006年3月9日 第2322号 <1面>

[安全委審査会] 伊方Puサーマルを了承

 原子力安全委員会の原子炉安全専門審査会(会長=中桐滋東大名誉教授)は7日、四国電力・伊方3号機(PWR、89万kW)のプルサーマル計画について、「安全性は確保しうる」との審査報告をとりまとめた。安全委員会は近くこれを経産省に答申する。

 四国電力は伊方3号機で10年度までにプルサーマルを実施することを目指し、04年11月、経産省に原子炉設置変更許可申請を提出。05年7月に同省の安全審査を通過し、原子力委員会と安全委員会に諮問した。原子炉安全専門審査会の下層部会は先月、安全性は確保できるとの報告をまとめたが、同審査会もこれを了承した。同機には燃料集合体157体のうち、MOX燃料最大40体が、最高燃焼度5万5,000MWd/トンのウラン燃料(ステップ2燃料)とともに装荷される。

 原子力委員会も近く平和利用などについて答申する見通しで、これにより四国電力に設置変更許可が出される。


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