[原子力産業新聞] 2006年3月9日 第2322号 <3面> |
[フランス・インド] 原子力協力強化で合意 シラク氏が訪印インド訪問中のシラク仏大統領は、2月20日、インドのシン首相との間で、共同声明を発表、仏・印両国が、原子力分野での協力を強化することを明らかにした。
シラク大統領は、「原子力が将来の世代にとって、必要不可欠なエネルギー源になると信ずる」と述べた。現在、世界第6位のエネルギー消費国であるインドが、「急速な成長に伴うエネルギー需要と、気候変動への戦いを調和させることは恐るべき挑戦」だとし、「原子力の拡大無しにこの挑戦に立ち向かうことはできない」として、インドにおける原子力発電の拡大が不可欠との認識を示した。
仏印が原子力分野で協力を拡大するのは、@基礎・応用研究A農業、バイオ、医学、産業での利用B原子力発電と使用済み燃料管理C緊急時計画D原子力に対する公衆の認識と受容――の各分野。
両国は、科学技術者の訓練、共同研究開発の実施、共同会議の開催、核物質、機材、技術、サービスなどの供給を行う。
両国首脳は2005年9月に会見し、原子力協力協定について協議を行っている。
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