[原子力産業新聞] 2006年3月23日 第2324号 <2面>

[安全委員会] 美浜の規制行政庁の対応を調査

 原子力安全委員会は9日、関西電力美浜3号機事故の再発防止対策の実施状況に関する規制行政庁の確認状況について行った「規制調査」の結果をまとめた。それによると、原子力安全・保安院等は事故後、「特別な保安検査」および「特に厳格な定期安全管理審査」を枠組みとして、充実・強化した体制により、確認のための視点を設定していることなど、同社による事故再発防止対策の確認を「妥当」と判断している。

 安全委は、昨年4月に同委がとりまとめた事故最終報告を踏まえ、関西電力の再発防止対策に係わり、保安院、原子力安全基盤機構が確認すべき重要事項として、@協力会社の管理を含めた関西電力の主体的な再発防止への取組状況A人的要因に基づく事故の再発防止の観点から、同社の情報の電子化・システム化による知識基盤の推進状況B国内外の事故・トラブルや保守管理上の新知見の継続的な取り込みなど、自ら保守管理を向上させていくような体制の構築状況――を抽出した。


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