[原子力産業新聞] 2006年4月6日 第2326号 <3面>

[AECL等] 「チームCANDU」結成 新規建設目指し新提案

 カナダ原子力公社(AECL)など5社は、オンタリオ州の新規原子力発電所建設に向け、「チームCANDU」を結成して協力することで合意した。同チームは、AECL、B&Wカナダ、GEカナダ、日立カナダ、SNCラバリン・ニュークリア社(SLN)の5社で構成されており、4年間の契約。

 これまで原子力発電所の建設では、計画の遅延などが生じた場合、発注者である電力会社側に負担がかかるのが通例。しかし「チームCANDU」は、固定価格によるターン・キー方式でのCANDU炉供給を掲げ、プロジェクト・リスクを、発注者ではなく供給者側が負担する。電力会社は計画した通りの時期に計画した通りの予算で原子力発電所を建設することが出来る。

 オンタリオ電力庁によると、オンタリオ州のベースロード発電所の3分の2は、今後15年間に建てかえる必要があるという。同庁は昨年12月、「電源ミックス報告書」の中で、オンタリオ州における2025年時点の原子力発電シェアを50%に維持するため、原子力発電所の新規建設を勧告している。

 AECLのアデルCEOは、「世界中の原子力産業界のリーダーと協力して、専門技術と経験の『パワーハウス』を創設し、実証済みのCANDU技術を利用して世界レベルのCANDU発電所をオンタリオ州に建設する」と述べている。


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