[原子力産業新聞] 2006年4月13日 第2327号 <3面>

原子力担当次官補が就任 米DOE 元海軍スパージョン氏

 米エネルギー省(DOE)の原子力担当次官補に4日、D.スパージョン氏が就任した。同氏は今年2月に指名、3月27日に米上院が承認した。局長級の原子力担当次官補が置かれるのは10年以上ぶり。

 スパージョン次官補は、原子力研究・開発、原子力技術基盤の維持管理、原子力教育の支援を含め、DOEの原子力事業と、最近発表されたグローバル原子力パートナーシップ(GNEP)も担当する。

 スパージョン次官補は、元々、米海軍出身。最近まで、濃縮ウランを供給するUSEC社で上級副社長と最高運営責任者を務めていた。それ以前には、造船のスウィフト・グループの会長・CEOを務めたほか、ユナイテッド・ニュークリア社では原子力潜水艦用炉心の製造、ハンフォード居留地にあるDOEのN炉の運転管理を担当した。またゼネラル・アトミック社勤務時は、発電用原子力炉プラントの開発を支援した。

 米国海軍在任中は大佐を務め、フォード政権下では、米エネルギー研究開発局の核燃料サイクル担当副局長、ホワイトハウスの原子力政策タスクフォースも務めた。

 スパージョン次官補は、米海軍士官学校を卒業、マサチューセッツ工科大学で原子力工学の修士号を取得している。


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