[原子力産業新聞] 2006年4月20日 第2328号 <2面>

第39回原産年次大会ハイライト

日本原子力産業協会は4月26日(水)〜28日(金)まで、神奈川県のパシフィコ横浜で第39回原産年次大会を開催する。原産協会として初めての大会であり、横浜開催は約10年ぶりとなる。

新協会としての今後の事業展開を強く意識した内容をめざし、基調テーマは「わが国の原子力産業の基盤強化と再活性化――未来のために、今なすべきこと」。

26日午後から始まる開会セッションでは、金井務・原産協会副会長(日立相談役)を議長に、西澤潤一・原産協会会長の所信表明、関係大臣の挨拶(依頼中)を予定。続く特別講演では谷口富裕・IAEA事務次長をはじめ、米仏などの要人から各国の原子力状況を聞く。18時過ぎからは隣接するホテルでレセプションを開催する。

翌27日午前のセッション1「踊り場に立つ原子力産業」では、日本の原子力産業の基盤強化と再活性化方策について、秋元勇巳・経団連資源・エネルギー対策委員長、宅間正夫・原産協会副会長が講演したあと、事業者、メーカー、研究機関などの代表が討論する。

午後はセッション2「ダイナミズムを見せる世界の原子力、そこから見た日本への期待」。柳瀬唯夫・経済産業省原子力政策課長が「国際的な流れの中での日本の原子力政策の方向性」と題して講演した後、インド、英国、米国の代表が意見交換し、日本の役割、期待を明らかにする。久しぶりにインドから参加するS.ジャイン原子力発電公社社長(=写真左上)は、同国の国内総生産が年率6〜8%の成長を遂げ、電力設備も年間1,000万kW必要となっている点を指摘し、原子力の独自路線を追及してきた同国も今後は国際協力、特に日本の協力にも大きな期待感をにじます。

最終日の28日午前はセッション3「世界最高水準の安全確保とさらなる検査制度の改善の方向性」では、規制合理化への対応を模索するため、電力会社、研究機関、関係団体、大学教授、原子力安全・保安院の代表が意見を交わす。

午後のセッション4では「日本に原子力ルネッサンスの波を引き起こす」と題して、原産協会が今後、政策提言機能を強化していくうえで何をなすべきか、小谷隆亮・大洗町長(=写真右)をはじめ各セクター関係者が意見を述べる。

このほか27日の昼休みの時間に日本原子力学会・学生連絡会主催で学生セッション「原子力産業への期待、若い世代から」が行われる。

同年次大会の問い合わせは、原産協会・政策本部(電話03―6812―7101)まで。詳細プログラムはホームページ(http://www.jtbcvn.jp/jaif2006/j_top.html)に掲載。


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