[原子力産業新聞] 2006年4月20日 第2328号 <3面>

IAEA事務局長訪イ 濃縮停止求める イラン側は拒否

IAEAが国連安保理に対して、今月末までに、イランの保障措置遵守状況を報告することを受け、イランを訪問していた国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は14日、アガザデ原子力庁長官やラリジャニ最高安全保障委員会事務局長と会談した。

会談後、エルバラダイ事務局長は、「IAEA査察官はイランで引き続き査察にあたっている」と述べ、イランが濃縮活動の停止と、イランの原子力計画について不明の点の解明など、信頼性醸造に務める必要があると強調した。一方、ラリジャニ事務局長は会談後、記者団に「ウラン濃縮関連活動の停止は受け入れられない」と述べ、エルバラダイ事務局長の停止要請を拒否したことを明らかにした。


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