[原子力産業新聞] 2006年4月20日 第2328号 <3面>

オーストラリアと中国 ― ウラン供給協定など調印 OPAL炉で共同研究も

オーストラリアと中国は3日、キャンベラで、ウラン供給協定と原子力技術協力協定に調印した。

中国の李肇星外相と共に協定に調印したオーストラリアのA.ダウナー外相は、「中国では電力需要の急伸が見込まれており、化石燃料から原子力などへの移行は、環境上有利なのは明らか。世界最大のウラン資源を持つオーストラリアは、安全確実なウラン供給と厳格な保障措置を実施する責任がある」とし、中国との協力強化へ向けた強い意欲を示した。

協定は中国への確実なウラン供給のほかにも、厳密な保障措置の取決めや平和利用での研究協力などが定められている。豪中の最初の協同事業は、豪OPAL研究炉での材料研究になるという。オーストラリア原子力科学技術機関(ANSTO)は、今年2月16日に、OPALのコールド運転を開始したと発表している。


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