[原子力産業新聞] 2006年4月20日 第2328号 <3面>

FPL、2009年にもCOL申請 サイト・炉型は未定

米フロリダ・パワー&ライト社(FPL)は3日、2009年にも新規原子力発電所の建設・運転一体認可(COL)を米原子力規制委員会(NRC)に申請する方針を明らかにした。

FPLの総発電設備容量は2,430万kW。増加傾向にある電力需要は、天然ガス42%、原子力19%、石油17%、石炭5%、他電力からの購入分17%でまかなっている。

FPLは原子力シェアを高めることで、電源のベストミックスを進め、燃料費の変動に影響されない経営体制を確立したい考えだ。

ただし、具体的な建設サイトや炉型は未定であり、実際に建設するかどうかの判断も数年内には下されそうもない。しかしCOLを申請することで、FPLは原子力オプションを保持することになり、今後の電源開発計画の策定に際して自由度が高まることになる。

なおFPLは、原子力発電所の新規建設をめざしたコンソーシアムであるNuStartエナジー・デベロップメントのメンバー企業でもある。


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