[原子力産業新聞] 2006年4月20日 第2328号 <4面>

富士写真フィルムが立位撮像装置 エックス線量の大幅低減めざす

富士写真フイルムは、デジタル方式の医療用エックス線画像診断システムの新世代機種として、胸部や腹部を対象とする立位撮影画像読み取り装置「FUJIFILM DR PRELIO U」(=写真)を開発した。従来技術をさらに発展させ、画質を落とさずにエックス線量を大幅に低減させることをめざし、エックス線の検出効率を約2倍に高め、撮影画像の高速読み取りを可能にすることによって、小型化と高い効率性を両立させている。標準ユーザー渡し価格などは未定。

具体的な性能は、100マイクロmの高密度読み取り・高画質、毎時240枚の連続処理、最短約10秒間隔での連続撮影が可能。さらに撮影後、約2秒でモニターへの表示開始、約9秒後には画像処理と表示を完了し、フィルムへの出力も約80秒後には完了させることができる。本体外形寸法は幅約65cm、奥行き約47cm、高さ約184cm、重量約220kg。これに約22kgの直方体のコントローラーが付く。

医療画像情報ネットワークを組み合わせることによって、画像情報を病院内はもとより、施設間でデータを共有することも可能となる。


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