[原子力産業新聞] 2006年5月11日 第2330号 <2面>

【第39回原産年次大会】原産協会が大会ステートメント

日本原子力産業協会は4月28日、第39回年次大会の閉幕に当たって大会ステートメントを発表した。

ステートメントでは、「世界の原子力開発は明らかに一時の停滞を脱し、再生への道を歩み始めた」と明言したうえで、わが国には、国際的な貢献を果たしうる十分な能力と資質を持っていることを改めて確認した、としている。

「日本原子力産業協会」と名称変更し新たに再出発した新協会は、「公益法人として常に社会に貢献することを旨とし、世界的視野をもって未来を展望しつつ関係産業界、研究機関などの力を結集して国の政策的指導のもとで推進の原動力となる」と決意を示している。

宅間副会長が記者会見

原産年次大会2日目の27日には「踊り場に立つ原子力産業」と題し、わが国原子力開発の歴史を総括した上で、新生原産協会の使命について議論したが、この後、宅間正夫副会長と石塚昶雄常務理事による共同記者会見が行われた。

同セッションでパネリストから提示された新協会への要望について、宅間副会長は、「一つ一つ理解し解決に向けて地道に努力」と述べたほか、会員が自由に意見を言える組織を目指し、原産の各機能が有機的に連携し総力を上げていく考えを示した。「具体的な政策提言の方法は」という記者の質問に対して、然るべきステークホルダーに働きかけ、国の政策へとつなげていくとして、社会から信頼される原子力産業界作りに貢献していく姿勢を表明した。


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