原子力ルネッサンスは世界的に現実のものとなっており、今後、それを維持するだけではなくより一層加速させる必要がある。
原子力発電に対する社会からの懸念材料とされる、「核拡散」「安全性」「コスト」「廃棄物管理」は、いずれも原子力ルネッサンスの障害とはならない。各国政府は原子力ルネッサンスに向け①主要国すべてが参加する長期的な気候変動防止の枠組みを確立する②各国政府および国際機関がこれまでの原子力に対する消極的な姿勢を改め、確固とした原子力政策を示す③人材を育成する世界原子力大学（ＷＮＵ）の設立など原子力産業界の基盤強化を支援する――の３施策を早急に実施すべきである。地球環境は差し迫った危険に直面しており、各国政府は原子力産業を支援する断固とした措置を取らねばならない。
