[原子力産業新聞] 2006年5月25日 第2332号 <3面>

フラマンビル3着工へ 2012年運開に向け正式決定

仏フラマンビル・サイト(=写真)での欧州加圧水型炉(EPR、160万kW)建設に関する公開討論が終了、4月11日に報告書が発表されたことを受け、仏電力公社(EDF)は4日、EPRを採用したフラマンビル3号機の着工を正式に決定した。2012年に完成予定。

EDFは、EPRの設計が、最新の改善策をすべて取り入れており、安全かつ競争力のある電力を供給できるとし、総工費は33億ユーロ(4,720億円)、発電コストは46ユーロ/MWh(約6.6円/kWh)と見積もっている。

今後、EDFは、このフラマンビル原子力発電所3号機の建設・運転に必要な許認可手続きを進める。

フランスでは2003年11月、EPR建設を盛り込んだエネルギー白書を発表。2004年10月には原子力安全・放射線防護総局(DGSNR)がEPRの設計認証を発給し、EDFがフラマンビル3号機を建設する方針を発表。公開討論の中でEDFは、EPRプロジェクトの透明性を確保し、地元自治体や地元産業界と連携して、同プロジェクトを地域振興の一環として役立てたいとしている。


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