[原子力産業新聞] 2006年5月25日 第2332号 <4面>

原子力水素研 発展改組し、高度利用研に

原子力エネルギーを利用して水素製造する研究を行ってきた原子力水素研究会を母体として、「原子力高度利用研究会」が4月に発足した。代表は堀雅夫・原子力水素研究会代表が務める。

母体となった水素研究会は01年1月の設立以来、原子力、電機、化学、石油、電力、ガス、自動車、鉄鋼、建設、エンジニアリング、商社、シンクタンクなどの企業、研究所、大学など40機関から約60名の関係者が参画して、年6〜8回定例研究会を続けてきた。

新研究会では、1次エネルギーからエネルギー最終利用に至るエネルギー転換・利用のさまざまなプロセスについて、原子力からエネルギー供給を受け、各プロセスの効率化、クリーン化、多様化などの高度化を追求して行く。原子力を他のエネルギーと共に使用する協働的プロセス、あるいはその他の革新的プロセスによるエネルギー転換・利用の高度化が重要になってくると見ている。

重要テーマについて、技術開発、市場・社会影響などの調査・展望・解説、会員の研究発表・討論、国際会議などの最新情報の紹介などを行い、解説書の発行、会合開催の企画なども行っていく。

連絡は堀代表(原子力システム研究懇話会03−3506−9071、mhori@mxb.mesh.ne.jp)まで。


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