[原子力産業新聞] 2006年6月1日 第2333号 <1面>

7極がITER 協定に仮署名 ベルギーで調印

国際熱核融合実験炉(ITER)に参加する日米露韓中印の6か国とEUは5月24日、ベルギーのブリュッセルで閣僚級会合を開催、ITER協定に仮署名した。

同協定内容は今年4月1日に東京で開催された次官級協議で最終合意していた。仮署名は長期にわたった複雑で困難な交渉プロセスを終了する政治的な合意。日本からは文部科学省の河本三郎副大臣が出席した。

7極は今後、それぞれの国内法と慣例に従って協定案を採択、今年末までには本署名の予定。来年中には条約が発効、仏国・カダラッシュでの建設開始が可能になる。

ITERは総事業費約1兆3,000億円、エネルギー源として核融合の可能性の実証を目指す。ITER機構の機構長には池田要氏が就任する。


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