[原子力産業新聞] 2006年6月22日 第2336号 <1面>

澄田・島根県知事が表明 「島根2プルサーマル計画を了解」

島根県の澄田信義知事は16日に開会した県議会本会議で、中国電力・島根原子力発電所2号機(=写真)のプルサーマル計画の事前了解願いについて、了解する意向を表明した。今後、県議会や松江市の意見集約を待ち正式に回答、同社はこの回答を受け、国への原子炉設置変更許可申請を行う予定。

知事は了解するとの提案理由について、「安全性は、国による厳格な安全審査と中国電力における適正な運転を前提に、従来の原子力発電と同等の安全性が確保される。また必要性は、長期的エネルギーの安定供給の確保などの点において合理性があり、理解できることから、基本的に了解するとの判断に至った」と説明。併せて「事前了解願いに対する最終的な判断は、国の安全審査が終了するまで留保し、その結果を確認した上で行う」と述べたが、審査後の判断は確認的なものになる、としている。

中国電力が県と松江市に事前了解願いを提出したのは昨年9月。これを受け、県は11月に「プルトニウム混合燃料に関する懇談会」を設置し検討、同懇談会は先月、導入容認の報告書を提出していた。県の原子力発電所周辺環境安全対策協議会の顧問からも意見聴取、同顧問全員から容認するとの報告を受けた。

一方、松江市は許可申請段階と審査後の2段階で判断するとしている。8月には市主催の説明会を開催する予定で、申請段階の判断も説明会後になる見通し。


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