[原子力産業新聞] 2006年6月22日 第2336号 <3面>

エネ分野で英仏連携強化

ブレア英首相とシラク仏大統領(=写真)は9日、原子力分野での協力関係拡大を目指し、「仏英原子力フォーラム」の立ち上げを発表した。

同フォーラムは定期的に開催され、政府関係者・産業界・技術者が出席し、原子力研究、人材養成、デコミ、廃棄物管理などの分野での、両国の協力関係を模索する。

英国では来月、懸案となっていた新しいエネルギー政策が発表される。そのため先月は仏アレバ社が、英国への同社製EPRの新規建設を想定した意見書を英貿易産業省に提出しており、このところ両国のエネルギー部門での結びつきが緊密になっている。英国では近年、北海油田・ガス田の生産量が減少傾向にあり、原子力大国であるフランスとの関係強化を推進する英国の姿勢は、危機感の表れと指摘する向きもある。

また両首脳は、欧州レベルでのエネルギー危機を回避するため、需給状況を監視し、必要とあれば対策を講じる専門組織の設立でも合意している。


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