[原子力産業新聞] 2006年6月29日 第2337号 <2面>

六ヶ所再処理工場 2例目の微量内部被ばく

日本原燃の六ヶ所再処理工場の分析建屋で24日、試料の分析作業を行っていた協力会社作業員1名が有意な量の放射性物質を体内に取り込み、内部被ばくした可能性があると、同社が同日発表した。5月25日に別の協力会社作業員が分析作業中に微量の放射性物質を吸引した事故に続いて、2例目。

分析室を出る際の検査で手足の一部に微量の放射能汚染が確認され。鼻腔内の放射性物質を採取し体内摂取の有無を推定する鼻スミヤを実施して、体内被ばくの可能性が分かった。体内からのガンマ線を測定する全身カウンタ測定結果では、放射能は検出されていない。

今回2人目となることから、原子力安全・保安院の広瀬研吉院長、青森県の三村申吾知事は26日までに、兒島伊佐美社長に対して厳重注意を行った。


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