[原子力産業新聞] 2006年7月6日 第2338号 <3面> |
紅沿河1・2号機の土木工事開始 中国遼寧省 来年本格着工へ中国東北部で初の原子力発電所となる遼寧省の紅沿河原子力発電所1、2号機(PWR、出力各108万kW)の土木工事が、6月28日に始まった。 この日始まったのは1、2号機原子炉建屋の掘り下げ工事で、本体は来年9月に着工する。初号機は2012年に運開する予定。紅沿河サイトには最終的に6基の100万kW級PWRの建設が計画されている。 紅沿河原子力発電所プロジェクトは、「第11次5か年計画」(2006〜2010年)に盛り込まれている。1、2号機は広東嶺澳第U・1号機と同型で、フランスの原子炉技術を国産化したCPR1000型炉。 遼寧核電有限公司が事業主体となり、中国電力投資集団公司が45%、広東核電集団公司が45%、遼寧省能源投資公司が5%、大連市建設投資公司が5%を出資している。 第T期計画(1、2号機)の総工費は28億ドルだが、広東嶺澳第U・1号機の建設コストが1kWあたり1,500ドルであるのに対して、国産化率が80%近い紅沿河1、2号機は1,300ドル程度に低下すると見込まれている。 |