[原子力産業新聞] 2006年7月6日 第2338号 <3面>

カザフスタン 原発建設の可否を年内決定

カザフスタンでは原子力発電所の建設を検討するタスクフォースが、年内に報告書を政府へ提出する予定である。政府はそれを受け、建設の可否を決定する。これはカザフスタン国立原子力センター(NNC)が6月20日に明らかにしたもので、タスクフォースはアフメトフ首相をトップに据え、原子力発電所の建設地点や採用炉型など、具体的事項を検討している。

現在挙げられている建設地点は、@高速増殖炉原型炉BN350が立地するカスピ海東岸のアクタウ地点(旧シェフチェンコ)Aバルハシ湖畔B旧秘密都市のクルチャトフ市――の3地点。NNCは「カザフスタン南部のエネルギー不足を解消するためにもバルハシ地点が最有力」とコメントしている。

政府はプロジェクトコストの3〜4割を負担する方針で、共同出資者を募る意向のようだ。NNCによると、予備段階のものを含め未だ交渉は一切行われていない。


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