[原子力産業新聞] 2006年7月13日 第2339号 <2面>

「基本的安全を確認」 日本原燃 アクティブ試験・第1報告

日本原燃は3月31日から6月26日まで行ってきた青森県六ヶ所村の再処理工場での使用済み燃料を実際に使ったアクティブ試験の第1ステップの評価・取りまとめを行い、7日、原子力安全・保安院に中間報告(その1)を提出した。今後、国、青森県、六ヶ所村からの評価を受け、次の第2ステップに移行する。

同報告は、第1ステップで確認した「線量当量率および空気中の放射性物質濃度」「溶解性能」「核分裂生成物の分離性能」「プルトニウムの分配性能、プルトニウム逆抽出性能」「環境への放出放射能量」について基本的な安全性の評価と、アクティブ試験の過程で発生した不具合等(不適合事項および改善事項)などの対応状況を取りまとめたもの。

その結果、基本的な安全性を有していることを確認した、としている。不適合などの処置に伴い得られた知見は、運転手順書等に反映し、充実を図った。

第1ステップでは、PWR使用済み燃料を再処理。約1万2,000〜1万7,000MWd/トンの低燃焼度(冷却期間約20年)のもの16.6トン、約3万〜3万3,000MWd/トンの中燃焼度(同10年〜18年)のもの14.3トン。

せん断・溶解設備では、溶解液中のウラン、プルトニウムの濃度が核的制限値よりも低く、設定した目標値以下、酸濃度が目標値以上であることを確認し、溶解性能を有していることを確認した。


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