[原子力産業新聞] 2006年7月20日 第2340号 <3面> |
デューク・エナジー、08年にCOL申請へ リー原子力発電所計画概要発表 米国デューク・エナジー社は13日、同社が建設・運転一体認可(COL)の申請を予定しているW.S.リーV原子力発電所建設計画の概要を発表した。2008年前半のCOL申請を目指す。 採用される炉型は、ウェスチングハウス社製のAP1000×2基。デューク・エナジー社とサザン・カンパニーが共同所有者となり、デューク・エナジー社が単独で運転する。米原子力規制委員会(NRC)によるCOLの審査には約33か月を要するため、COLが発給された時点で同社が新規建設を決定すれば、2016年にも初号機が運転を開始する見通しである。 同社は昨年10月、COLの申請方針を発表。今年3月には、@新サイトはサザン・カンパニーと共同で所有するA立地予定サイトをサウスカロライナ州チェロキー郡とする――ことを発表。先月14日には、名称をW.S.リーV原子力発電所と決定していた。 チェロキー郡のサイトは、原子力発電所が立地する既存のサイトではないが、デューク・パワー社(当時)が1970年代に3基の原子力発電所の立地サイトとして着工を準備したことがある。当時の経済情勢や電力需要の低迷予測、規制体制の不確実性などから2、3号機の建設作業は1982年に、1号機も1983年にキャンセルされたが、一部の土地はすでに整地されている。 なおデューク・エナジー社は、サウスカロライナ州オコニー郡とノースカロライナ州デイビー郡の2サイトで事前サイト許可(ESP)を申請する準備も進めている。ESPは20年有効で、電力会社が将来の建設を見越して用地を確保することが可能となる。 |