[原子力産業新聞] 2006年7月27日 第2341号 <3面>

ユッカマウンテン処分場、08年に申請 米国
DOEが新スケジュールを発表 操業開始は17年を予定

米エネルギー省(DOE)は19日、2008年6月末までにユッカマウンテン処分場の建設・操業認可を、原子力規制委員会(NRC)に申請する方針を発表した。DOEは、順調に進めば、使用済み燃料の受け入れを2017年より開始するとしている。

ユッカマウンテンの特性評価を行うDOE民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)のスプロート局長は、今後の目標として、@2008年6月30日までにNRCへ認可申請することAOCRWM自身が、安全性・品質管理・費用対効果を念頭に、ユッカマウンテン計画の設計・認可申請・建設及び操業の管理を行える技量を習得することB原子力発電所からの使用済み燃料引き取り義務を速やかに履行するよう取り組むことC地方レベルでの懸念を出来るだけ払拭する形で、使用済み燃料の輸送計画を策定し実施すること――などを挙げた。

特に2008年6月末の申請スケジュールを最優先とすると強調。同時にユッカマウンテンの操業開始期限を2017年3月31日に設定し、議会に対し、ユッカマウンテンの貯蔵容量上限の拡大、安定した資金手当て、合理的なNRC許認可手続きの実施などについての承認を訴えた。

また同局長は、プライベート・フュエル・ストレージ社がユタ州スカルバレーのゴシュート・インディアン居留区で計画中の使用済み燃料中間貯蔵計画(今年2月にNRCが認可発給)について、「不可能とは言わないが課題が多い」とコメント。2017年にユッカマウンテンが操業を開始するならば中間貯蔵施設は不要になるとの見解を示した。


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