[原子力産業新聞] 2006年8月3日 第2342号 <2面>

アイダホ国立研 提案依頼書を発表 次世代炉の開発支援で

米エネルギー省(DOE)のアイダホ国立研究所は、次世代原子力発電所(NGNP)の開発を支援する技術サービスを求める提案依頼書(RFP)を発表した。このRFPは、前概念技術設計サービスを対象としており、NGNP原型炉の技術的・機能的仕様開発の基礎を示すためのもの。

DOEのD.スパージョン原子力担当次官補は、「次世代原子炉の最終的な顧客は原子力産業界だ。したがってプログラムの成功には、原子力産業界がNGNPへ参加することが不可欠で、業界の参加により、アイダホ国立研における原子炉研究開発の適切なテーマを設定できるようになる」と述べた。

NGNPは、超高温プロセス熱、電力、水素を生産する能力を持つガス冷却原子力システムである。この超高温原子力システムは、DOEの第四世代原子力システム・イニシアチブの研究開発活動によって支持されている。

RFPは、アレバNP社、ベクテル社、バーンズ&ROEエンタプライズ社、ゼネラル・アトミック社、MPRアソシエーツ社、ウェスチングハウス・エレクトリック社など、選出された候補企業あるいはこのプロジェクトに必要な技術管理能力があると認められた企業に送付された。提案書の提出期限は、2006年8月21日で、前概念設計作業は、2007年5月に完了の予定。


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