[原子力産業新聞] 2006年8月3日 第2342号 <7面>

「線量は法令限度以下」 保安院 昨年度廃棄物量も報告

原子力安全・保安院は7月24日、国内原子力施設における05年度の放射性廃棄物管理状況および放射線業務従事者の線量管理状況を原子力安全委員会に報告した。全ての発電用原子炉施設、加工施設、再処理施設、廃棄物、埋設施設、廃棄物管理施設で、@放射性気体廃棄物と放射性液体廃棄物の放出状況は保安規定の目標値以下A放射性固体廃棄物の管理状況は貯蔵設備容量以下B放射線業務従事者の受けた線量は法令に定める限度以下――などとなった。

報告によると、原子力発電所の低レベル放射性廃棄物の発生量は、約6万7,200本(200リットル・ドラム缶換算)で、これにより、発電所内固体廃棄物貯蔵庫での保管量は、設備容量約87万9,600本(同)に対し約56万7,500本、貯蔵割合64.5%となっている。日本原燃の六ヶ所事業所は05年度末時点で、1号埋設施設に約13万7,000本(同)の均質固化体、2号埋設施設に約4万8,000本(同)の充填固化体をそれぞれ埋設、また、ガラス固化体は設備容量1,440本に対し約1,200本を受け入れ管理している状況だ。

一方、原子力発電所の放射線業務従事者の総線量は66.91人・Sv、1人当たり平均線量は1.0mSvで、いずれも最近10年間で最も低い値となっている。


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