[原子力産業新聞] 2006年8月10日 第2343号 <4面>

6回試験で9名合格 電中研が実施 民間資格の非破壊検査技能

非破壊検査員の測定能力を確保するための民間自主基準として、PD(パフォーマンス・デモンストレイション)認証制度に基づき、日本で唯一、資格試験機関に承認されている電力中央研究所は、第一期のPD資格試験を三月から開始し、6月までに6回の試験を実施し、9名が合格した、と発表した。

PD認証制度は、2003年10月の改正電気事業法の施行に伴い導入された制度で、原子力発電で使用中の配管などの不具合を超音波による非破壊検査で確認し、健全性を評価する検査員の認定制度。今年3月に電中研・材料科学研究所がPD認証制度に基づいて「PD資格試験機関」「PD試験センター」として、(社)日本非破壊検査協会・PD認証運営委員会から承認を受け、検査装置・検査要領(手順書)・検査員の技能と、一連の検査・測定システムの性能を評価するPD資格試験を実施してきている。

電中研では、同制度が民間自主基準として3月にスタートしたばかりにも係わらず、PD認証の取得=技術力の高さと関係者に認知され、予想を上回る応募があり、試験回数を増やして対応した、としている。8月から第2期の試験を開始する。


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