[原子力産業新聞] 2006年8月31日 第2345号 <3面>

英国 NDA関連事業を分離 BNGの分割売却を提案

英原子燃料会社(BNFL)は22日、BNFLの除染・デコミッショニング部門であるブリティッシュ・ニュークリア・グループ社(BNG)の売却方針について、迅速に進めるため2段階に分けて売却することを、政府および原子力廃止措置機関(NDA)などに提案した。

国営であるBNFLは、政府資産の早期売却を急ぐ英国政府の意向に従い、来年秋のBNG売却を目指し、来年4月までに入札を開始することを計画していた。しかし、セラフィールド・サイトやマグノックス炉を所有するNDAは、競争に関するEU規則の観点から、セラフィールド・サイトやマグノックス炉に関するNDAとBNGの運営管理契約が自動的にBNGの売却先へ移転されることに難色を示した。

そのためBNFLは今回、@NDA関連の事業部門とそれ以外の部門を分離するANDA関連の事業部門の売却に先立ってそれ以外の部門を売却する――ことを決定。NDAと直接の契約関係にないBNGのプロジェクト・サービス部門と、国防省と契約しているAWEマネージメント社の3分の1株式を早期に売却する方針を発表した。

今後BNFLは、今回の提案に対する政府および関係機関のレビューを待ち、並行して、NDA関連の事業部門の売却についてもNDAと交渉を継続するとしている。


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