[原子力産業新聞] 2006年9月21日 第2348号 <2面> |
もんじゅ安全性確認検討会 健全性確認計画書を妥当と評価総合資源エネルギー調査会の原子力安全・保安部会もんじゅ安全性確認検討会(主査=大橋弘忠東京大学工学系研究科教授)は6日、日本原子力研究開発機構の「長期停止プラントの設備健全性確認計画書」を「妥当」と評価するとともに、「もんじゅ」に対して「今後に実施すべき使用前検査等」についてとりまとめた。 「もんじゅ」は事故後の運転停止から、現在はナトリウム漏洩対策のための改造工事が実施されており、この間、法令に基づく使用前検査が中断されている。原子力機構は、使用前検査を既に実施した機器・構造物等が当時の性能を維持していること、長期停止に伴う予防保全・補修等が適切に行われていることなどを確認するため、同確認計画書を作成、2月の安全性確認検討会に提出した。 同検討会は、経年的影響を考慮する必要から「長期停止後の設備健全性確認」を重点に、総合的評価を実施。@確認計画書作成・実施に係わる体制等A主要設備における健全性評価および確認計画−−の諸項目について、いずれも「妥当」と判断、試運転に当たって安全確保上、特に必要な点検・検査等を健全性確認計画として策定しているとした。 今後の使用前検査等については、これまでに実施された検査も含め、試運転後に行われる検査が合格基準を満足しないとプラント全体として合格とならないことから、原子力機構では今後、確認計画書に基づき、使用前検査受検済みの機器・構造物について、検査合格基準を満たしているかを確認し、原子力安全・保安院も立入検査等によりこれを確認することとしている。 合格基準を満たしていることが確認できない場合には、原子力機構は当該機器・設備の補修、交換を行い、保安院はこれに対し使用前検査を改めて実施することとなる。 |