[原子力産業新聞] 2006年10月12日 第2351号 <1面> |
伊方3プル計画を了承へ 愛媛県議会、計画推進を可決愛媛県議会は6日の本会議で、四国電力・伊方発電所3号機(=写真)のプルサーマル計画の推進を求める決議案を賛成多数で可決した。すでに伊方町議会も容認を決めており、近く加戸守行知事と山下和彦町長が協議の上、地元自治体として計画受入れを表明、四国電力に伝える見通し。 自民党議員により提案された決議案は、県の伊方原子力発電所環境安全管理委員会の意見も踏まえ、安全性はすでに確認されているとし、耐震安全性の確認、地元振興策、四国電力・原子力本部の県内への移転などを要望した上で、計画の推進を求めた。本会議では自民党が賛成、共産党と環境市民が反対の討論を行い、賛成41、反対5、棄権2で可決。加戸知事は、「議会の意向は大きな判断材料、伊方町の最終決定を待ち県も最終的な判断を示す」と語った。 山下町長、甘利経産相を訪ね会談 伊方町の山下和彦町長は10日、経済産業省に甘利明経産相を訪ね、伊方3号機のプルサーマル計画に関して、安全性の確保や地域振興などを要請した。甘利経産相は、安全性には細心の注意を払うとともに、地域振興も交付金の有効活用など積極的に取組むと応じた。 同計画を最終判断するために訪ねたもの。会談後、山下町長は、「大臣から力強い話があり、これを知事にも報告したい。私としては同意の方向で判断したい」と述べた。 |