[原子力産業新聞] 2006年10月19日 第2352号 <2面>

もんじゅ 県市からの了解受け 初装荷燃料の変更申請

日本原子力研究開発機構は13日、今年7月に福井県及び敦賀市に提出した「もんじゅの初装荷燃料の変更計画に係わる事前了解願い」について、同県・市から了承が得られ、同日、経済産業大臣に原子炉設置変更許可を申請したと発表した。

長期停止によりPu241がAm241に変化し、炉心反応度が低下、性能試験実施には燃料取替が必要なため。初装荷燃料を変更し、T型(装荷中燃料)、U型(保管中の取替燃料)、V型(新たに製造する燃料)に分類。この変更に関係する長期保管燃料の健全性、Amの蓄積による影響、炉心特性評価と燃料組成変動の影響、周辺環境への影響などを評価、安全であることを示している。

Am蓄積の影響では、燃料融点や熱伝導度を最新の手法で測定、影響は軽微で従来の燃料最高温度(2,650度C)に係わる設計方針を適用できると判断。仮想事故等での被ばく評価も再度実施した。また、炉心燃料に用いるウランとして劣化ウランに加え、天然ウランや回収ウランを使用できるようにするため、U235含有率を追記した。


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