[原子力産業新聞] 2006年10月19日 第2352号 <4面>

原燃 被ばく踏まえ教育訓練 「危険なものを扱う」自覚を

日本原燃は13日、再処理施設の品質保証体制改善策について、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の「六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会」(主査=神田啓治・エネルギー政策研究所長)に報告した。6月に発生した作業員の放射性物質体内取り込みを踏まえ、技術・技能認定制度を含む従業員教育訓練の取組状況を説明。

再処理施設分析建屋における事故の反省から、日本原燃では、作業管理員、同社・協力会社の分析員を対象に、汚染トラブルに関する「追加教育」を先行実施してきたが、これを運転員、保修員、放射線管理員にも水平展開した。リスク評価での不足事項をリストアップし、「危険なものを扱っている」という意識を従業員各人に持たせることをねらう。8月以降は試験による技術・技能認定制度も導入し、143名の作業管理者・分析員のうち、9月末で139名が認定された。


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