[原子力産業新聞] 2006年11月2日 第2354号 <2面>

電源開発 大間で補正書提出

電源開発は10月24日、耐震設計審査指針の改定に伴い、大間原子力発電所の原子炉設置許可申請書を一部補正する補正書を経済産業大臣に提出した。併せて着工年月を06年8月から07年3月に変更した。

耐震設計審査指針に関係する変更点は、@耐震設計上考慮する活断層として、後期更新世以降の活動を否定できないものを評価A敷地近傍の詳細な地質・地層構造の追加記載B基準地震動Ss及び弾性設計用地震動Sdを記載―など。

活断層は、周辺の断層を再評価したが、特に考慮すべきものは無かった。地質調査も同社は、今回の指針改定作業を踏まえながら実施してきており、今回の補正で新たな調査は不要だった。基準地震動Ssは水平方向450ガル、鉛直方向301.5ガル。詳細検討の結果、水平方向450ガルは従来のS2と同じ値となった。SdとSsの応答スペクトルの比率は0.67とした。

着工年月は変更したが、運転開始予定の12年3月は変更しない。


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