[原子力産業新聞] 2006年11月16日 第2356号 <2面> |
FNCA/エネルギー検討パネル 「新しいパネル」の設置を提案 3年間の議論を総括し、来る大臣級会合へ原子力委員会主催、文部科学省共催による第3回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」検討パネルが、1、2日、敦賀市のウェルサンピアホテルで開催。原子力エネルギー分野における今後の協力のあり方を検討するため、新しいパネルの設置が有効との合意が得られ、27日にマレーシアで開催される大臣級会合に提案することになった。 パネルには、FNCA加盟8か国(中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)から、エネルギー・資源行政庁、電力会社など18人が出席。開会挨拶で近藤駿介・原子力委員長は、「安全で経済的なエネルギー供給は、国民生活水準を上げる必要な前提条件」と挨拶した。 また、飯島義雄・福井県副知事(=写真中央)は、「15基の原子力発電所が立地している福井県の特性を活かし、中国をはじめとするアジア諸国、さらには世界から、優秀な研究者や技術者が集う人材育成・交流の拠点となることを目指している」と、歓迎のスピーチを行った。 会合では、FNCA参加国における、@エネルギー需給見通しAエネルギー政策B原子力発電導入における共通課題――など、過去3年間の会合を総括した報告書を取りまとめ、来る第7回FNCA大臣級会合に報告することになった。 パネル終了後、海外参加者を中心に、日本原電・敦賀発電所および原子力機構「もんじゅ」へのテクニカルツアーを実施した。 |