[原子力産業新聞] 2006年11月23日 第2357号 <3面>

INSAF総会を開催 原子力安全専門家が意見交換

日本のジェー・シー・オー社(JCO)の臨界事故を契機に、世界の主要な核燃料加工事業者で組織された世界核燃料安全ネットワーク(INSAF)の第6回総会が11月14日、ブラジルのリオデジャネイロ市で開かれた。

会議にはINSAF加盟の16社中、13社と今回から新加盟が承認されたショー・アレバ・MOXサービス社(旧名DCS)、来年入会予定のウクライナのエネルゴ・アトム社の代表が参加した。

安全専門家ネットワークが構築され、万一の事故時の緊急連絡体制が世界の核燃料事業者間で確立しているが、会議では安全専門家に関する新たな提案が議論された。また地域住民との交流に関する報告が南アフリカとフランスから、教育訓練に関する報告がスペインから、防災計画については日本とフランスから、原子力施設に関連する環境規制について韓国から報告され、ブラジル規制当局からは同国の原子力規制体系について説明があり、会員相互で意見交換を行った。

来年の総会は11月に米国東南部のサウスカロライナ州コロンビアで開催する。

今回のINSAF総会は13日に同市で開催した国際原子力機関(IAEA)主催の「核燃料サイクルの安全に関する国際ワークショップ」に合わせて開催したもの。


Copyright (C) 2006 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.