[原子力産業新聞] 2006年11月23日 第2357号 <3面>

英国 首相、原子力推進姿勢を鮮明に

T.ブレア首相は15日、議会で演説し、英国は原子力を新設しない限り温室効果ガスの削減目標もエネルギー安全保障も達成できないとし、原子力発電を支持する姿勢を鮮明にした。

首相は、英国では15年前までは80〜90%だったエネルギー自給率が、今ではほとんどを輸入に頼るようになったと指摘。「少なくとも、老朽化した原子力発電所の閉鎖分は、原子力発電で代替する必要がある」と訴えた。

また気候変動の防止について首相は、スターン・レビューを引用。世界は現実的な脅威に直面しているとし、「何もしない場合、気候変動の防止に乗り出すよりも結果として高くつく」との同レビューの結論を改めて強調した。


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