[原子力産業新聞] 2006年11月30日 第2358号 <2面>

伊方プル 三菱重工と契約 重工は仏メロックス社へ委託

四国電力は22日、2010年度までに伊方原子力発電所3号機(PWR、89万kW)に装荷予定のMOX燃料製造について、三菱重工業と契約すると発表した。

三菱重工は同電力会社との契約履行に当たり、MOX燃料の製造をフランスのAREVA社の100%子会社であるMEROX社(J.クレルマン会長兼CEO)に委託する。両社の役割は、燃料設計・部材調達・現地での品質保証などを担当するのが三菱重工、MOX燃料を実際に製造するのがMEROX社ということになる。

契約は28日、フランスのMEROX工場近郊のアヴィニオンで、常盤百樹・四国電力社長と浦谷良美・三菱重工常務がサインした。

四国電力では英仏に再処理を委託したことで、回収したプルトニウムが英仏に各0.6トンあり、今回契約で、フランスにあるプルトニウム全量を使ってMOX燃料集合体21体を製造し、日本に輸送する。製造中は四国電力の社員も工場に常駐し、製造状況や製品品質のチェックを行う。


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