[原子力産業新聞] 2006年11月30日 第2358号 <3面>

ニュークリア・フォビアの講演会 学術フォーラム

第23回学術フォーラム「多価値化の世紀と原子力」(コーディネータ代表=澤田哲生氏)は12月6日、東京・大岡山の東京工業大学百年記念館で、「ニュークリア・フォビアに棲む思考形態について」と題して松岡正剛・編集工学研究所所長の講演会を行う。

1945年7月、人類が初めて核エネルギーを開放したトリニティー核実験を目の当たりにしたオッペンハイマー博士は「フォビア」(病的恐怖)を感じたという。

一方で、その1か月後に実際に核兵器が広島・長崎に投下され、自らが長崎で被爆し悲惨な体験を強いられたものの永井隆博士のように、「核エネルギーの開放は人類の便益に供するはずで、またそうしなければならないと悲痛な心情を吐露した者もいた」として、いま改めて「核」を単に忌避的に捉えるのではなく、多元的な価値観に基づいて、多様な視点から議論できる土壌が必要との考えから、企画したもの。

東工大21世紀COEプログラム「世界の持続的発展を支える革新的原子力」共催。午後6時半から9時。入場無料、定員90名。

申込みはtetsuo@nr.titech.ac.jp宛かファックス(03−5734−3062)に、氏名、所属、電話、電子メールアドレス記入。


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