[原子力産業新聞] 2006年12月14日 第2360号 <2面>

原子力の話題・関心を家庭≠ヨ

北原懇の地域活動の特徴は、子供向け教育と女性層への理解促進にある。その1つ、子供向け教育では、小学生を対象とする「児童図画コンクール」と、中、高校生を対象とした「作文コンクール」があり、図画コンクールは今年で29回目。北陸3県の小学校4〜6年生を対象に「みらいの社会」をテーマに募集しているが、毎年2,000人を超える応募がある。(=写真は大賞受賞作品の1つ)。

同コンクールは、絵を描いて終わりではなく、受賞生徒は家族ぐるみで原子力発電所を見学し、見聞を広めるのが特色。11月下旬には、バス8台を連ねて受賞生徒と家族を連れて、志賀原子力発電所を見学した。宮越政通・北原懇専務理事は、「何よりも家庭の中に原子力の話題を持ち込んでもらうことが大切。家族ぐるみで原子力に興味を持ってもらう企画で非常に広がりがあり、今後も地道に継続していきたい」と語る。

さらに、地元の大学生10名程度を対象に、原子燃料サイクル研修を企画。茨城県東海村や青森県六ヶ所村を訪れ、教授や学生たちと一緒にいろいろな施設を見学、考える活動を展開している。


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