年表 2006年 わが国と世界の原子力界主な動き
1月
六ヶ所再処理のプル利用計画公表
▽6日 電事連が各社プル利用計画を公表
▽10日 エネ調「電力自由化と原子力に関する小委」審議開始
▽16日 原技協が福島第一で米INPO方式ピアレビュー(〜27日)
▽19日 女川2が発電再開
▽24日 安全委がリスク情報活用でシンポ開催▽東芝が米WH買収で優先交渉権獲得と発表
海外 カザフ原子力公社、関西電力、住友商事が新規ウラン鉱山開発プロジェクト協定に調印(23日)▽米プログレス・エナジーがAP1000の新規建設サイトにシアロンハリスを選定(23日)▽米サザンがA・W・ボーグル発電所2基増設計画でAP1000を採用(27日)
2月
米GNEP構想 わが国も関与へ
▽2日 安全委事務局がISO9001取得
▽6日 東芝がBNFLとWHの全株取得契約締結
▽7日 米GNEPへの貢献を検討する政府見解示される
▽16日 日本電子照射サービスが電子線滅菌による医薬品製造承認を受ける(国内初)
▽17日 三村青森県知事らが電事連を訪ねプル利用計画の確認▽原子力機構・高エネ研がJ‐PARCセンター設置
▽27日 日EU原子力協定署名される
海外 キリエンコ露原子力庁長官が30年までに40基の新設計画を発表(1日)▽英BNFLがBNG米法人を米エナジー・ソリューションズへ売却(3日)▽米DOEがGNEP構想を発表(6日)▽米サウスカロライナ州の2電力がAP1000の新規建設サイトにバージル・C・サマーを選定(10日)▽オランダ環境相が新規原子力発電建設の可能性示唆(12日)▽バルト3国が原子力発電共同建設声明(27日)
3月
原燃再処理アクティブ試験開始
▽3日 中部電力が保安院に浜岡4プルサーマルで許可申請
▽8日 関西電力が久美浜原子力計画中止へ
▽10日 経産省地層処分フォーラム開催(東京)▽原電が保安院に東海発電所廃止措置計画申請(制度創設後初)
▽11日 原子力委が放射線利用テーマに市民懇開催(姫路)
▽13日 内閣府がエネ世論調査結果公表
▽14日 女川3が起動(地震停止以来7か月ぶり)
▽15日 志賀2が営業運転開始
▽17日 05年度文部科学白書が出る
▽22日 安全委が安全文化国際シンポ開催(〜23日)
▽23日 原産協会が核融合開発で提言
▽24日 05年原子力白書が出る
▽26日 佐賀県と玄海町が玄海3プルサーマルで事前了解
▽28日 第3期科学技術基本計画閣議決定▽05年安全白書が出る▽保安部会美浜3事故調が事業者の再発防止対策を了承
▽30日 保安院が伊方3プルサーマル許可▽原子力機構・原電がFBRサイクル実用化研究U最終報告取りまとめ
▽31日 東海再処理工場が電力の役務処理終了▽六ヶ所再処理アクティブ試験開始
海外 米印首脳が原子力協力を含む共同声明発表(2日)▽欧州委員会がEU共通のエネルギー政策策定に向けグリーン・ペーパー発表(8日)▽露天然資源庁が国内ウラン生産大幅拡大計画を発表▽米デューク・パワーがAP1000の新規建設サイトにサウスカロライナ州チェロキー郡を選定(16日)▽カナダ原子力公社ら5社がチームCANDUを結成(27日)▽英政府がBNG売却を正式決定(29日)
4月
原産協会が「主体的行動」掲げ発足
▽1日 原産協会発足
▽11日 核融合研大型ヘリカルが入力エネ1.6GJ達成し記録更新
▽14日 保障措置分析所設立で六ヶ所に文科省防災専門官が置かれる
▽17日 鈴木篤之安全委員長、中桐滋安全委員が就任
▽18日 原子力委がTRU廃棄物と高レベル廃棄物の併置処分で技術的妥当性示す▽同政策評価部会審議開始
▽19日 放医研と群馬大が重粒子線治療研究で協定締結
▽20日 安全委が研究所廃棄物処分安全規制の考え方示す
▽24日 BWRの電力、メーカーが協議会を立ち上げ
▽26日 原産年次大会開催(横浜、〜28日)
▽28日 原子力委国際問題懇審議開始
海外 米FPL社が09年にもCOLを申請(3日)▽豪州と中国がウラン供給協定と原子力技術協力協定に調印(3日)▽イラン大統領が原子力発電用の低濃縮ウラン製造に成功と宣言(12日)▽トルコ政府がシノップ発電所建設を決定(14日)▽スペインのホセカブレラ発電所が閉鎖(30日)
5月
新国家エネ戦略策定される
▽4日 日米がGNEP協力で基本合意
▽9日 JT‐60が世界最長の高圧プラズマ28秒間維持
▽11日 文科省学術審ITER取組で検討開始
▽18日 アナン国連事務総長が東大で講演、核拡散危機訴え▽原子力機構・核不拡散国際フォーラム開催(〜19日)
▽23日 原子力OBによる教育支援「シニアネット」が結成
▽29日 学術会議・原子力シンポ開催(〜30日)
▽31日 経産省が新国家エネ戦略取りまとめ▽文科相、鳥取県知事、原子力機構らが方面ウラン残土処理で協定締結
海外 アルメニアが100万kW級原子炉の建設計画が浮上(2日)▽EDFがフラマンビル3(EPR)の着工を正式決定(4日)▽印タラプール3が初臨界達成(21日)
6月
動き出す各国の原子力発電計画
▽2日 06年版科学技術白書が出る
▽4日 経産省が伊方でプルサーマルシンポ開催
▽6日 05年度エネルギー白書が出る
▽9日 エネ調廃棄物小委がTRU廃棄物他で報告書取りまとめ
▽15日 浜岡5がタービン羽根損傷で停止
▽27日 文科省学術審が次世代放射光源計画評価取りまとめ
海外 ブラジルがアングラ3号機建設再開を計画(2日)▽加オンタリオ州政府が既存炉リプレイスを本格検討(13日)▽露ロスエネルゴアトム社が世界初の海上浮遊型原子力発電建設契約を締結(14日)▽オランダ政府がボルセラ発電所の運転継続を正式決定(16日)▽豪ハワード首相が原子力発電の総合的検討タスクフォース設置(6日)▽米デューク・エナジーが新規原子力発電所の名称をW・S・リーVに決定(14日)▽印タラプール3送電開始(15日)▽カザフ、新規原子力発電建設の可否検討へ(20日)▽米NRGエナジーがサウステキサス・プロジェクト発電所へのABWR増設に向けCOL申請を準備(21日)▽OECD/IEAが報告書の中で原子力の役割を強調(22日)▽英保健安全執行部が新規原子力発電建設促進に向け、2段階の事前認可制度策定を盛り込む意見書を政府に提出(28日)
7月
エネ基本計画改定審議始まる
▽3日 三菱重工が最新APWRの海外展開で米現地法人設立と発表
▽4日 原産協会が海水淡水化の原子力利用で報告書取りまとめ
▽6日 政府・与党が経済成長戦略大綱決定、30年までに原子力発電比率30〜40%以上へ
▽13日 経産、文科、原子力機構、電力、メーカーがFBR協議会立ち上げ
▽18日 志賀2タービン羽根にひび確認
▽21日 原子力機構とDOEが核不拡散で協力取り決め
▽26日 エネ調がエネ基本計画改定審議開始▽原子力機構がITER幅広いアプローチで日欧会合開催(六ヶ所、〜27日)
▽28日 文科省学術審が原子力研究開発推進方策取りまとめ▽経産省地層処分シンポが福岡皮切りに開始▽原子力機構・敦賀国際フォーラム開催(〜30日)
海外 英エネルギー政策方針、原子力発電新規建設も含む現実的政策へ大幅に路線修正(11日)▽G8サミット「原子力は地球温暖化やエネルギー安全保障に役立つ」との見解(16日)▽ポーランド新内閣が原子力発電計画策定に着手(19日)▽米DOEがユッカマウンテン計画の新スケジュール発表(19日)▽米下院が米印原子力協力を承認(26日)▽米TVAがワッツ・バー2の建設計画再開を目指し調査作業開始へ(28日)▽英放射性廃棄物管理委員会が中間貯蔵併用の深地層処分オプションを政府に勧告(31日)▽露原子力庁がアンガルスクに国際ウラン濃縮センター建設の計画発表
8月
「原子力立国計画」策定される
▽1日 原子力機構JMTRがこの運転サイクルにて「一旦停止」
▽8日 エネ調原子力部会「原子力立国計画」取りまとめ
▽21日 国連軍縮会議が横浜で開催(〜23日)
▽22日 原電東海第二が総発電量2,000億kWh達成(国内2基目)
▽28日 小泉首相がカザフ訪問で原子力協力覚書調印
▽29日 同ウズベキスタン訪問、ウラン開発協力促進で一致
海外 仏アレバ社が米での受注目指しプラント機器の8割以上を米から調達へ(1日)▽米サザンがA・W・ボーグル発電所への増設計画でESP申請(15日)▽米デベロッパー、テキサス州アマリロ市へのABWR建設を計画▽加ブルース・パワーがブルース発電所への増設に向けサイト準備認可(SPL)申請(17日)▽英BNFLがBNGの早期売却を目指し分割売却を提案(22日)▽アルゼンチンがアトーチャ2増設やウラン濃縮活動の再開を計画(23日)▽米LESが濃縮施設NEFを着工(28日)▽米TXUが08年に1〜3サイトを対象としたCOLの申請を計画(31日)
9月
安全規制の動き 検査制度、耐震
▽1日 原燃が余裕深度処分で調査結果公表
▽5日 日本に対するIAEA輸送評価が公表
▽7日 保安部会検討会が発電所検査制度改善で報告書取りまとめ
▽8日 原子力機構他が米GNEPに対し燃料サイクルで提案表明
▽12日 文科省学術審がRI研究所廃棄物で報告書取りまとめ
▽18日 IAEA総会、日本が「核燃料供給登録システム」提案(〜21日)
▽19日 安全委発電所耐震設計審査指針改訂まとまる、約5年の審議
▽20日 保安院が改訂指針に照らした既設発電所の評価指示▽エネ研が「30年に世界の原子力発電5億kW」との展望
▽21日 関西電力美浜3が事故後2年ぶりに試験起動
▽26日 安倍内閣発足、高市早苗科技担当相、伊吹文明文科相、甘利明経産相就任
▽29日 原子力委が札幌で市民懇開催▽東京電力が保安院に東通1の許可申請
海外 チリ大統領が原子力発電導入に向け研究開発に着手と発表(5日)▽メキシコが新規原子力発電建設に向け08年にも国際入札実施の方針発表(7日)▽米内務省がスカルバレー中間貯蔵施設建設計画に対し拒否権行使、先行き不透明に(7日)▽エジプト・エネルギー相が原子力発電導入を発表(21日)▽加OPGがダーリントン発電所増設に向けSPLを申請(22日)▽独RWEパワーがビブリスA発電所への残余電力量移転を連邦政府へ申し入れ(26日)▽米上院委が中間貯蔵・GNEP・最終処分を柱とする「ユッカマウンテン処分場促進法案」を上院に提出(27日)▽米エクセロンが08年を目処にテキサス州対象でCOL申請を計画(29日)
10月
北朝鮮が核実験核不拡散に打撃
▽3日 原子力委が食品照射の検討を関係省庁に要請
▽4日 エネ調原子力投資環境整備小委始動
▽5日 三井物産が露ウラン鉱山開発でテネックス社と調印
▽9日 北朝鮮が核実験、官房長官が抗議声明
▽10日 政府が国連総会に核軍縮決議案提出、13年連続▽原子力委が北朝鮮核実験で声明
▽13日 愛媛県、伊方町が伊方3プルサーマルで事前了解
▽17日 東芝がWHの株式取得を完了
▽18日 ズン越首相来日、原子力平和利用協力促進を確認(〜22日)
▽19日 三菱重工と仏アレバ社が原子力分野協調で覚書署名
▽20日 保安院が新検査制度他でシンポ開催
▽23日 中国電力が保安院に島根2プルサーマルで許可申請▽原産協会が安全憲章制定
▽25日 政府原子力防災訓練が伊方で実施(〜26日)▽澄田島根県知事がプルサーマルで経産相に要望
▽27日 中部・北陸電力が発電タービン羽根損傷で原因・対策示す
▽28日 保安院が女川他で耐震安全性住民説明会開催(〜29日)
▽30日 三菱重工が広島に放射線治療装置工場開設
海外 イエメン大統領が米加の協力で原子力発電導入を検討する意向(2日)▽フィンランドで6基目の新規建設を勧告する報告書が発表(3日)▽台湾龍門2が圧力容器を据付(5日)▽ルーマニアがチェルナボーダ3、4の建設再開に向け年明けにも準備作業開始(6日)▽露とカザフがウラン鉱山開発で共同事業体設立を取り決め(12日)▽加シガーレイク鉱山が落盤事故で全地下区画浸水(23日)▽英がBNGの分割売却承認、08年中旬までに完了予定(24日)▽英が高レベル深地層処分決定、実施主体にNDAを指定(25日)▽ブルガリアがベレネ発電所建設再開の主契約者を露ASEに決定(30日)▽スターン・レビュー「気候変動防止と経済発展は同時に達成可能」とのビジョン示す(30日)
11月
ITER協定に各極が署名
▽1日 アジアフォーラム(FNCA)・エネルギーパネル総括(〜2日)
▽2日 文科省がFBR研究開発方針示す
▽11日 方面ウラン残土撤去終了
▽13日 日立とGEが原子力事業提携で意向書締結、米への展開目指す
▽14日 常陽が米原子力学会賞受賞
▽16日 北陸電力が名古屋高裁に志賀2運転差止訴訟で控訴理由書提出
▽21日 J‐PARCリニアックでビーム加速試験開始
▽27日 FNCA大臣級会合がマレーシアで開催、原子力発電とCDMで議論
▽25日 福井で一日保安院(シンポ)開催
▽26日 ユドヨノ・インドネシア大統領来日、声明に原子力協力
▽29日 エルバラダイIAEA事務局長来日、核不拡散体制等意見交換(〜12月4日)
海外 スウェーデン廃棄物管理会社が最終処分場候補2地点の予備的安全評価提出(1日)▽エジプト・露首脳が原子力発電部門での協力強化確認(2日)▽OECD/IEA「世界エネルギー見通し」、新規原子力発電建設加速を要請(7日)▽ポーランド首相が原子力発電建設で外資導入示唆(8日)▽米上院が米印原子力協力を承認(16日)▽ベルギー・エネルギー省がエネ政策予備報告書で現行の脱原子力政策見直しを勧告(17日)▽豪タスクフォースが50年までに25基を建設するとの検討結果発表(21日)▽ITER参加7極が正式署名(21日)▽ナイジェリア大統領が15年までに原子力発電を導入する計画発表(22日)▽加カメコと露TENEXがウラン鉱山開発で共同企業体設立で合意(22日)
12月
ボドマンDOE長官が来日
▽6日 原子力委が松江で市民懇開催
▽7日 エネ調総合部会がエネ基本計画改定案とりまとめ
▽8日 原子力機構他がCTBT放射性核種監視で外務相より感謝状
▽12日 ボドマン米DOE長官来日
海外 ベラルーシ大統領が原子力発電導入に前向き発言(1日)▽フィンランドのオルキルオト3が運開時期を10年頃に延期(4日)▽米DOE/EIAが長期見通しで原子力発電設備容量を上方修正(5日)▽露下院が原子力産業複合体設立法案可決(6日)▽バルト3国の共同建設計画にポーランドも参加(8日)
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