[原子力産業新聞] 2007年1月5日 第2361号 <1面>

中国へAP1000 米WH社 輸出合意文書に調印

中国の国家核電技術公司は12月16日、中国政府が建設を計画している4基の採用炉型を米ウェスチングハウス社(WH)のAP1000(出力110万kW)に決定し、WH社と米ショー・グループ(エンジニアリング担当)からなるコンソーシアムと合意文書に調印した。今後両者は、正式契約の調印に向け詳細を詰める。なお、馬凱・国家発展改革委員会主任とS.ボドマン米エネルギー省長官も同日、本件に関する政府間の覚書に調印した。

中国は05年2月、三門1、2号機および陽江1、2号機を対象にした国際入札を実施。WH社のほか、仏アレバ社がEPRを、露アトム・ストロイ・エクスポルト社(ASE)がVVER1000で応札した。

中国はこれまで、カナダ、フランス、ロシアから原子力発電所を導入してきたが、今回の国際入札の採用炉型を今後の標準炉型とする意向を示していた。

今後中国では新規の原子力発電所が大量に建設される予定であることから、WH社は今後の巨大な中国市場で、相当大きなシェアを得る可能性が高くなるのでは、との見方が一般的だ。


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