[原子力産業新聞] 2007年1月5日 第2361号 <8面>

対話集会に参加して 「くらしをみつめる・・・柏桃の輪」代表 歌代 勝子氏

私たちのグループは対話集会を2月と8月の2回実施させていただきました。開催趣旨、要項を拝見し、説明者の紹介で「地域社会との対話が極めて重要との問題意識を持つ」方とあり、私たちの日頃の思いが重なりぜひにとお願いしました。

六ヶ所核燃料サイクル施設を見学した人を対象に延べ31人が集まりました。専門家を相手に対話が成り立つのか不安はありましたが、日頃の「分からない事は聞く」姿勢で時間が足りないほどに盛り上がり、期待通りの対話集会となりました。

8月の対話集会を「質問と回答(Q&A)」の形でまとめていただき、次回(07年1月)の参考資料として使わせていただくことにしました。

05年、柏崎で開催された「原産年次大会」で初めて旧原産会議(現原産協会)を知り、一般市民が知り得ない高いところで原子力が論じ続けられてきたことに別世界の感がありました。

しかし、今回の対話活動はより原産協会を身近に感じさせてくれました。原子力は国民の理解なくして前進はないと考えています。専門家がより一般の人々に近づき意見を聴いて解かりやすく説明することが原子力の理解につながるものと思います。同時に私たちも正確な情報をキャッチするために日頃からアンテナを高くしておくことも必要です。

地層処分については今まで核燃料サイクルの一環として説明を聞く程度でした。今回、専門家から正確な情報を得たことは原子力発電の未来を考える上でとても大切なことであり、解かりやすい資料と、質問に丁寧に答えてくださる姿勢に原産協会の熱意が伝わってきました。

原子力に関わる人たちはより高い資質で関わっておられると思いますが、一般にも理解が得られるよう活動の継続をお願いします。

原子力は力もありますが、使い方によっては危険が伴います。何よりも安全である事、みんなが幸せになれる方向に導いて欲しいと思います。

また、私たち市民が原子力について学びたいと思ったとき、ぜひとも門戸を開いて、支援をいただきたいと思います。(新潟県柏崎市を中心として、暮らしの中のエネルギーを考える活動グループ)


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