[原子力産業新聞] 2007年1月11日 第2362号 <2面>

原子力委専門部会 原子力防護の審議開始 今年度末には報告書

原子力委員会の原子力防護専門部会は12月27日、第1回会合を開催、核物質や放射性物質の防護の在り方について調査、審議を開始した。今年度末を目途に報告書を取りまとめる。

同部会は、テロ対策の強化などの国際動向を踏まえ、各関係省庁で個別に検討されている核物質や放射性物質の防護に関する規制の整合性を図ることを目的に設置。これまで一般的に「核物質防護」という表現が使われてきたが、今回、同委員会では放射性物質も含め「原子力防護」とした。

初会合では、原子力防護に関する国内外の現状について意見交換。今後、想定される脅威、安全規制と防護のシナジー効果、ガラス固化体の扱い、防護すべき施設の範囲など多角的に検討する。

構成員は青山繁晴・独立総合研究所社長、川上泰・原子力安全研究協会研究参与、衣笠達也・原子力安全研究協会放射線災害医療研究所副所長、高橋滋・一橋大学大学院教授、ジャーナリストの東嶋和子氏、内藤香・核物質管理センター専務理事、山本英明・原子力機構原子力科学研究所放射線管理部課長。


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