[原子力産業新聞] 2007年1月11日 第2362号 <2面>

逞しく、したたかに、しなやかに

東北原懇の活動の柱は、講演活動と次世代層向け教育活動。次世代層向けでは、小・中学校向けの「理科教室」(=写真)と高校向けの「放射線基礎講座」があり、いずれも放射線が身の回りのさまざまな場所に存在すること、また医療、工業、農業等で幅広く利用されていることを理解してもらえるよう工夫を凝らしている。

また、青森県商工会議所連合会が主催する「青森県高校生による海外エネルギー事情研修」への事業協力をしており、この2月の予定を入れ、開催は13回を数える。

一方、講演活動は、「エネルギー市民講座」の開催と各地の団体、企業が開催する講演会への講師派遣に大別される。これらを合わせると、年間約100回、聴講者数8,000人に上る。この講演会の講師を30回にわたりこなしたのが土田正和・同懇談会専務理事で、東北電力から東北原懇に移ってから10年のキャリアを持つ、組織の顔≠ナある。

土田専務は、「電力自由化本番の風雨にさらされる中、電力会社もわれわれも地域の方々と同じ目線、言葉でそれぞれの考え、注文をつける双方向対話≠ェ不可欠。それを実行していくためには、原懇職員も、風雨に耐える逞しさ、それに負けないしたたかさ、そして柔軟に対応できるしなやかさを持て」と鼓舞している。


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