[原子力産業新聞] 2007年1月25日 第2364号 <3面>

ブルガリア 閉鎖解除を求める声が高まる

早期閉鎖されたコズロドイ3、4号機(VVER440×2基)をめぐり、ブルガリア国内では未だに運転再開を求める声が高まっている。その代表格が、R.オフチャロフ経済・エネルギー大臣で、両機の運転再開に向け欧州委員会と再交渉を開始するべきだと主張している。

政府は25日に開催予定の閣議で、両機の運転再開を目指す行動計画を検討する予定だ。

ブルガリア政府と欧州委員会は1999年11月、欧州連合(EU)加盟の条件としてコズロドイ1〜4号機の早期閉鎖で基本合意。1、2号機(VVER440×2基)は2002年末に、3、4号機は2006年末に閉鎖された。

EUはコズロドイ1〜4号機の閉鎖要求を「安全上の理由」としているが、かつて技師として同発電所に勤務した経験を持つオフチャロフ大臣は、あくまでも個人的な見解としながらも、「3、4号機の安全性はきわめて高い。バックフィット作業も実施しており、運転期間の延長も可能だ」と不満を述べている。


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