[原子力産業新聞] 2007年2月1日 第2365号 <1面>

石川静岡県知事と今井会長 安全確保活動で会談

日本原子力産業協会の今井敬会長は1月29日、静岡県庁を訪れ、石川嘉延知事(=写真左)と会談した。昨年10月に原産協会がまとめた原子力産業安全憲章などを説明し、意見交換した。7月の青森県を皮切りに原子力施設が立地する各県知事や原子力発電所を訪問しているもので、同会長の就任後、各県知事訪問は新潟県に次いで3番目。

今井会長は、原産協会としても安全第一で事業を行ってもらえるよう安全憲章を基に各事業者にお願いしているとした上で、知事の理解を求めた。

石川知事は憲章に書かれていることは全面的に賛成で、ここでいう精神で地域の中部電力にもお願いし、行政サイドとしても実行していきたい、とした。

また今井会長が燃料サイクルの重要性も強調したのに対し、知事は「県もある意味では当事者であり、当事者があれこれ言っても信頼されにくい面があり、NPOの立場から力を入れていただき、原子力の安全についても言っていただくと、住民の受け止め方も違ってくるのでありがたい」と述べた。また知事からは、「原子力は超高度な専門技術であり、一般の人にも分かるような情報の出し方に工夫をしてもらいたい。公開することで、別の分野の専門家の目にもさらされることになり、そこで問題がないとなれば、それ自身安心の材料になる」と要望した。


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