[原子力産業新聞] 2007年2月8日 第2366号 <2面>

「極めて遺憾」鈴木安全委員長

鈴木篤之・原子力安全委員長は5日、原子力安全・保安院より、東京電力の検査データ改ざんについて報告を受け、「安全確保の基本たる正しい情報に基づく規制の根幹を揺るがし極めて遺憾」と述べ、東電において安全文化面からの徹底した原因究明が図られるよう求めた。

測定データ処理プロセスに変更が加えられた点については、「手の込んだ改ざん」と指摘し、「上流側のデータ」の開示などにより、透明性を高め、「改ざんの意味のない」環境を作る必要を鈴木委員長は強調した。また、法定検査に係わる改ざんも認められたことから、これを機に検査制度改善を加速することが望まれるとも述べた。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.