[原子力産業新聞] 2007年2月8日 第2366号 <4面> |
【わが国の原子力発電所運転速報】 1月利用率は69.8%へ、やや下降柏崎刈羽が累積発電量8,000億kWh達成日本原子力産業協会の調べによると、国内原子力発電所全55基の1月期の平均設備利用率は69.8%、総発電電力量は257億3,603万kWh(対前年同月比0.1%増)となった。定検停止プラントの集中などにより昨年10、11月期に60%台前半まで下降した設備利用率は、12月に70.3%まで持ち直したものの、今期はやや下降して、再び7割を切る格好となった。 炉型別では、BWRが設備利用率65.0%、PWRが同77.2%と、引き続きPWRがBWRを凌いでいる。 1月期の設備利用率筆頭は、前月に続き関西電力高浜2号機で105.3%を記録、九州電力川内1号機の104.3%、関西電力高浜3号機の104.2%がこれに次ぐ。 05年12月に営業運転を開始した東北電力東通1号機は7日、初の定期検査を開始、約4か月の予定で、燃料集合体の取替、制御棒駆動機構の点検などを実施する。 東京電力柏崎刈羽発電所(=写真)は23日、85年の1号機発電開始からの累計発電電力量が8,000億kWhに達したと発表、国内の年間原油輸入量の約8割に匹敵する約1億8,800万kl相当の石油節減に貢献したとしている。 関西電力美浜3号機は11日、調整運転を開始、2月上旬にも国の最終検査を受けて本格運転再開となる見通しだ。 |