[原子力産業新聞] 2007年2月22日 第2368号 <1面>

原燃 MOX施設の着工を延期 新耐震指針への対応で

日本原燃は20日、MOX燃料加工施設の着工を本年4月から同10月に、竣工を12年4月から同10月にそれぞれ延期する事業許可申請の一部補正を経済産業省に提出した。

六ヶ所村に計画するMOX燃料加工施設は、再処理施設からのMOX粉末を原料としてBWR型とPWR型の燃料集合体を製造するもので、年間最大130トン(ウランとプルトニウムの合計金属質量)の加工能力を有する。05年4月に事業許可申請が国に提出され、現在は審査中だが、先般の耐震設計審査指針改訂への適合のため、必要な敷地の地盤データの取得、評価等を実施し、一部補正となった。工事計画の延期、地盤・地震動、耐震設計等の見直しに伴い、工事費も約1,200億円から約1,300億円に変更された。

また、本件と合わせて再処理施設操業に伴う、製品の貯蔵建屋、廃棄物の処理・貯蔵建屋増設、MOX燃料加工施設と接続するトンネル工事、敷地面積の変更などを内容とする、再処理事業変更許可申請も提出した。


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