[原子力産業新聞] 2007年3月15日 第2371号 <2面>

IAEA50周年シンポの詳細決まる 「未来に向けた世界の挑戦とIAEA」

国際原子力機関(IAEA)は日本原子力産業協会が4月に青森市で開催する第40回原産年次大会に合わせて、50周年特別シンポジウムを開催するが、このほど詳細プログラムを発表し、一般参加案内を開始した。

「原子力エネルギー――未来に向けた世界の挑戦とIAEA」と題する同シンポは、4月11日に原産年次大会の中日に開催し、会場も同じホテル青森「孔雀の間」。内閣府、外務省、文部科学省、経済産業省、原産協会が共催する。事前登録制で参加費は無料、日英同時通訳。

午前9時半からの開会では、高市早苗・内閣府特命担当大臣(科学技術政策)、今井敬・原産協会会長の挨拶、三村申吾・青森県知事の来賓挨拶、D.ウォーラーIAEA事務局次長が「IAEA50年の歩み」と題して記念講演する。

次いで「原子力発電と核燃料サイクル」では、「持続的発展に資する原子力エネルギーとIAEAの活動」尾本彰IAEA原子力局原子力発電部長、「発展途上国における原子力開発と政府、国際機関の役割」R.B.グローバー・インド原子力省戦略計画局長、「米国における原子力発電の復活と政府、国際機関の役割」J.K.セイヤー米国原子力協会副理事長、「日本の挑戦――原子力立国計画と核燃料サイクル」本部和彦・経済産業省大臣官房審議官、「核燃料供給保証」A.マクドナルドIAEA原子力局局長補佐官、コメンテーターとしてV.H.タン・ベトナム原子力委員長、S.スエントノ・インドネシア原子力庁長官。

午後からの「安全とセキュリティ」では、「世界原子力安全・セキュリティ・レジーム」A.ギュルピナーIAEA原子力安全局部長代行、「活発な原子力開発計画に対する中国規制当局の挑戦」リー・ガン・チェ中国国家原子力安全局長官、「安全に関する知識と経験の共有と次世代への伝承」B.ロッシュ仏電力公社原子力担当部長、「研究炉の安全とセキュリティ、地域協力」C.マロニー豪原子力科学技術機構、「原子力安全の基盤」R.ミザーブ国際原子力安全諮問会議議長(元米国NRC委員長)、コメンテーターとして鈴木篤之・原子力安全委員長。

さらに「核不拡散」では、「核不拡散に対する取組みの動向と課題」近藤駿介原子力委員長、「国際社会への確かな保証」J.クーリーIAEA保障措置局計画部長。

鳥井弘之・東京工業大学教授をコーディネーターとする円卓会議「原子力エネルギー――未来に向けた世界の挑戦とIAEA」では、袴着実・文部科学省原子力安全監、広瀬研吉・原子力安全・保安院長、R.B.グローバー氏、B.ロッシュ氏、V.H.タン氏、D.ウォーラー氏(各前出)と米国の代表(調整中)が議論する。

また会場では、05年に受賞したノーベル平和賞メダルや写真パネルの展示、IAEAへの就職希望者への説明会も開催される。参加登録は同協会ホームページの「第40回年次大会」から。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.